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私が社会人になって幾何かした頃、実家に来たのがはち君です。
帰省した時に聞いたのですが、少し遠いところにある大きなホームセンターで、安売りされている白いダックスがいた。値引きに値引きされていて、目があってしまった、との事でした。
当時ななばぁ様はすでに10歳。おばあちゃんだねーと言われ始めた頃で、母親も思うところがあったのだと思います。もし来週行って、まだいたら引き取りたい。そんな話になっていたようで、弟曰く「あれはもう増えるやつだ」との事でした。
そして次に実家へ行ったときにいたのがはち君です。
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ななの次だからはち。そのままですな(笑)。
初対面だろうが何だろうが、すごく人懐っこく愛嬌たっぷりの少し間抜け顔の売れ残りパピーは、足がどうやら少し不自由なようでした。半年以上の長い間狭いケージにいたからなのか、元からなのか、わかりませんが、一番発達に重要な時期にずっとさみしい思いをしながら十分に体を動かすこともできなかったのかと思うと苦しくなります。
不自由といっても普段の生活に支障はありません。後ろから見たときに後ろ足がO脚になっていて、ちょっと間抜けな歩き方になっています。あと食い意地がすごいです。ななばぁ様の食べ終わったお皿のチェックは欠かしません。食卓の上のチェックも欠かしません。
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はち君についてはちょいちょい育った環境の影響のようなものが見られます。
・長い棒をとても怖がる
掃除機の柄も、ほうきの柄も見たら逃げ出します。昔痛い思いをしたかのような顔で。
・警戒心全くなしで異常に人懐っこい
ずっと愛情に飢えていたかのように甘えたがりです。動物病院だろうが愛嬌120%で、退院後も看護婦さんたちから覚えてもらってたほどでした。
・痛いのアピールがない
ななちゃんは爪切りや、尾を踏まれたとき、抱き方が下手だった時は容赦なく「キャンッッッ!!」と悲鳴を上げます。しかし、はち君は本当に「痛い」のアピールをしません。「わんわん」「クゥーン」などの主張はしますが、痛がったら、泣いたら怒られていたのかなと思ってしまう徹底ぶりです。
・筋肉が少ない
はち君は血統書を疑うほど大きなミニチュアダックスです(確認しました)。ななばぁ様はおデブちゃんだけど小柄です。顔も小さく、おそらく俗にいう「上等な、いいダックス」なのでしょう。一方はち君は太ってるわけではなく大きいのです。顔もななちゃんの1.5倍くらいデカイ(笑)。しかしパワーというと全然ありません。ひっぱりっこをしてもすぐ離すし、ボールを咥え続けるのも落としてしまうし、散歩はななばぁ様より先にへばります。もう、目に見えてへばります。
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おそらく小さな頃から田んぼを駆け回り、全力で物を破壊し、遊びまわったムキムキなななちゃんと違い、ほぼ体が出来上がるころまで狭い環境にいたはち君は筋肉が弱いのでしょう。
太ももの厚みが全然違いました。
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ななばぁ様がもう少し若ければわんプロEVERYDAYだったのでしょうが、もうおばあちゃんなのであまり相手にしてもらえていません。たまにちょっかいのかけすぎで怒られています。
そんな元気と愛嬌いっぱいの無邪気なはち君を見ていると、本当にのびのびと楽しんで、いっぱい愛されてほしいと思います。そう思うので、たくさん遊んで、しつけもして、めいっぱい愛します。
ななばぁ様がやきもちを盛大に焼くので、ばぁ様のご機嫌を伺いながらです。
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はち君が我が家に来たことで、幸せになれてるといいなと思うこの頃です。
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