こんにちは、ぽにこです。
今回は、前回記事に続き入道ヶ岳・鎌ヶ岳の山行についての後編をお送りいたします。
「旦那の足攣り編」となります。
鎌ヶ岳脚をつりながら、さぁ行かん
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記録ID:3197028
その時事件は起こりました
尾根歩きを順調に進め、水沢峠をこえ、水沢岳ピークへ向かっている時です
鈍い悲鳴が後ろから聞こえてきました。
旦那です。振り返ると痛そうな顔をして立ち止まる姿が。
なんと、両太ももを攣ったというのです。
ふくらはぎでなく、太ももですかと。
そんなところを攣った人、見たことないのでびっくりしました。
歩くたびに痛そうで、進むのが困難な状態に。
一歩ずつ慎重に歩くも、まだ半分ルートが残ってる上にここからでは中断もしようが無く、進むしか帰る道はありません。
脚がつった原因は?
攣る原因はいくつかありますが、今回の旦那の場合は完全にエネルギー不足だと考えています。
というのも、現在減量中の我が家。
前日の夕飯はいわゆる脂肪燃焼スープでした。
加えて朝ごはんに彼が選んだのはサンドイッチ。いつもならば大きなおにぎりと揚げ物を選ぶのに、軽めにしたそうです。
私ならそれでもギリ足りるかもしれませんが、ずっと体の大きな旦那にとってはいろいろ不十分だったのでしょう。
エネルギーは大切です
ということで、療養休憩を兼ねて食事にしました。
今回の山飯はビビンパです。
ナムル、お肉はすべて味付けして順番にジップロックに入れて密閉。
玉子様は丁寧にお包みして見参。
コチュジャンと白飯おにぎり、キムチを用意しました。
鍋はT-falのフライパンです。
3人なので大きなフライパンをバーナーの上に置いてほぐしたおにぎりの上に具をのせ、加熱するだけ。
お湯も沸かしてインスタントのわかめスープもあります。デザートは冷凍パイナップル。
塩分、糖分、たんぱく質にミネラル、ビタミン、全部を掻き込める簡単美味しいビビンパは飢えたハイカーの味方ですね。
急いでも動けなさそうなので、ゆっくりご飯を楽しみました。
立った、、、!ク〇ラが立った!!
ご飯が終わり、恐る恐る動き出した旦那。・・・・立ち上がれました!
エネルギー補給が効いたようで、爆弾を抱えたような顔をしながらもほぼ問題なく進めるまでに回復しました。
ただ、急な登りが出現すると本能のイエローサイレンが鳴っていたようで、慎重にゆっくり登っていました。
とりあえず、動けるように会ってよかったです。何より動けて良かったです。
動いてくれなきゃ困るのです
このグループの中で一番体の大きな旦那は、私とぽに父では背負えません。
ここからは太ももをだましながらの山行となりました。
だましながらも順調に進めていきます。
すごい見晴らし!まだ頂上ではありません
これは岳峠です。
岳峠を越えて見えてきたのは、最終目的地鎌ヶ岳。
水平に見えていたら良かったのですが、なんとも非情に、雄大に、その山頂は見上げる角度で待ち構えておりました。
頂上直下の急登!
なんともテンションの上がる岩場なことか、、、という私の感想とは正反対なことを、旦那は思っていたかもしれません。まぁ何を思おうが、登るしかないんです。
最後の岩場登りは見た目より優しく、写真の裏側の岩の間を縫って登るような感じでした。
3点確保などは不要で、両足でしっかり踏みしめて登っていけるルートです。
ただ、攣った後の脚にはなかなか堪えたようです。
とうとう出ました、山頂!
そうして迎えた山頂はやはり最高の開放感。
近畿の槍ヶ岳とか何とかいうらしいです。
槍ヶ岳に怒られやせんだろうか、いや、あのビックな槍ヶ岳が近畿の山の小さな自慢の二つ名なんかに気を停めるわけがない。
勝手にそう思ってるうちに、藤原岳のほうに怪しげな雨雲が見えたので、感動も写真もそこそこに降りることにしました。
太ももに爆弾を抱えた旦那がいるので、負荷のかかる下山ルートで何が起こるかわからないですからね、、、。
結局、雨には降られることなく下山ルートを進み、川を何度か渡り、無事駐車場まで戻ってきました。
蛭にご注意、本当にご注意!!
コースタイムは7時間30分(休憩1h含)。攣った状態でここまでこれたなら、超上出来でしょう。
なかなかの心地よい疲労感をまといながら靴を履き替えると、なんと、またヤツが出現しました。
そうです、蛭です。
トレッキングシューズの土を払っている時、落ちないな―このゴミ、と思ったらもれなく蛭です。
紐をひっかける金具の部分、ソールのみぞ、布地の隙間、こんなことにもついてる!!!というところにやつは付いていました。
恐ろしい、、、。
気づいた蛭はすべて払って温泉へ。
この時はアクアイグニス(800円/人)に行きました。そこで新たな発見が。
なんと私の腰骨の部分に、蛭が噛みつこうとしたであろう傷があったのです。
そういえば、登山中なんかむずむずするな、、、とは思っていましたが、よくある服のタグかなと思い別段確認はしませんでした。
蛭は噛まれても痛くないのです。流血はありませんでしたが、ぽにこ父の足首同様の傷がついていました。
蛭にかまれた後の痒さ
なぜ蛭と分かったのかというと、、、かゆいんです。
首もふくらはぎも腰骨のところも、蛭にやられたところがかゆくなってきました。
蚊に刺されたような強烈なかゆみではなく、腫れるわけでもなく、むず痒いのです。
無意識で掻いてしまうような。
しかも入浴後、脱衣所で足の絆創膏をとってしまったらもう大変。
また血が止まらなくなりました。車に置いてきたザックの中に絆創膏が入っていた為、ティッシュで押さえるも止まる気配なし。
やばいやばいと慌てていると、係の人が通りかかったので、剃刀で切ったことにして絆創膏をいただくことができました。
本当に助かっりました!
あの時の係の人、本当にありがとうございます。
別に嘘つく必要もなかったのですが、「蛭にかまれて血が止まらないんです」なんて言って無駄に驚かすことないかと思ったのです。ごめんなさい。
大変だったけど、すごく良い山、鎌ヶ岳!
こうして濃厚な入道ヶ岳・鎌ヶ岳周遊を終えました。いやはや本当に濃厚な山行でした。
毎度ながら展望もルートも、もちろんそこでしか見られない最高のものが盛りだくさんの山です。
特に鎌ヶ岳は、その山頂の風貌がほかの鈴鹿山系と全く違うので、良い経験になりました。
それでは長かったこの山行も、ここで終了します。
ありがとうございました。
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