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記録ID:3390279
これまでの記事はこちらをご覧ください。
①【南アルプス】八ヶ岳連峰硫黄岳、根室岳、東西天狗岳その①桜平駐車場、進むか否か(過去ログ)
②【南アルプス】八ヶ岳連峰硫黄岳、根室岳、東西天狗岳、横岳奥の院その②登山1日目(過去ログ)
オーレン小屋の朝は早い
登山2日目です。オーレン小屋の朝ご飯は5:30です。朝を急ぐハイカーにとってこれはかなり嬉しい時間。
昨晩もそうでしたが、大変お米が美味しかったです。旦那のお替りオーダーがなんと早いことか(笑)
お味噌汁もおいしくて、われらみんなお替りさせてもらいました。
朝ごはんが早く済んだおかげで、6時過ぎには出発です。
本日の最終目的地は横岳奥の院
二日目は夏沢峠方面から硫黄岳を通過して横岳奥の院まで目指し、硫黄岳まで戻ってきて峰の松目を通ってオーレン小屋に戻るルートです。
オーレン小屋に大きなザックは置いて、小さな折り畳みザックに必要なものだけを入れて身軽に行きました。
最後はオーレンに戻って来て荷物をまとめて、桜平中駐車場まで降ります。
植生の境目と硫黄岳
硫黄岳を目指している中で面白かったのは、森林限界の境目。
ふと気が付くと周囲から木がなくなります。
ザレ場というか、軽石が混じった石を両手で寄せて積み上げたような斜面を、「しんどいねぇ、登らせるねえ」といいながら進んでいきます。
山頂が近づくにつ上に行くほどガスがかかっており、山頂は何も見えない白景色。
また帰りも通るので、今は先を急ごうと軽く通過して、硫黄岳山荘に向かいます。
TO硫黄岳、下りがあるともったいない気分になります
せっかく登った分が、稼いだ高度が、、、、歩きにくい足元を山荘に向けて下ります。
これが帰りは登りになるんだよな、、、と思うと毎度ながらゾッとします(笑)。
実際その時になると登るしかないんですが。
そんなことを考えながらザレ場を降っていると、雲の切れ目に赤岳方面が!
一瞬だろうが二瞬だろうが、今からそこに行くことになってようが(今回は行きませんでしたが)、見えなかったものが見える瞬間の感動は大きいですね。
硫黄岳山荘で小休止の時も、絶えず雲の切れ目でその全貌を見せる硫黄岳や台座の頭にはしゃいでいました。
台座の頭に至っては、下から見るとかなりのボリュームを感じるので「今からあそこに行くんだな」と思うとまた嬉しくなります。
このわくわくは登山特有なのかわかりませんが、とても好きなわくわくです。
富士山まで見えました
疲労をそのわくわくでだましながら、台座の頭にたどり着き、尾根を歩いて今回の最大難所である横岳奥の院を迎えます。
その尾根で雲が晴れて、なんとはるかかなたの富士山が見えました!
その時の様子
ぽにこ「きれいだねぇ」←気づいていない
旦那「なんかすっごいきれいな山がある」
ぽにこ(赤岳?鉾岳のこと?まぁいいか、きれいやし、、、)
父親「・・・富士山や!」
ぽにこ・旦那「っえ?!」
、、、、、いやいやいや “きれいな形の山”て!(笑)
この形を見て富士山と気づかない、、、のかぁと驚き笑いながらも、美しさに感動しました。
普段は富士山なんて絶対に見えない場所に住んでいるので、飛行機や新幹線でも見えたら興奮するぽにこです。
肉眼できんな幻想的なグラデーションのかかった完璧な富士山が見えるとなると、そりゃあ興奮もします。
いつまでも見ていたいと思いながらも進みます。
鎖場もあります
奥の院に差し掛かるところで、少し前方に2人組が降りてくるのが見えました。
後続の方はなかなか堪えたように見えたので覚悟して挑みました。
でも挑んでみるとアドレナリンが出るのか、恐怖よりわくわくが勝ちました。
もちろん緊張感はびんびんです。本能で命の危険を感じます。
でもそれが楽しい。楽しいんですよ。
そんなこんなでここが折り返し地点だったのですが、そのまま通り過ぎて三叉峰の分岐まで行ってしまいました(笑)。
地図見てたのにおかしいな、、、まぁそんなこともあります。
それにまたあの奥の院を通過できるとなると、むしろ良かったと思いました。
復路で振り返ると富士山は雲で見えなくなっていたので、本当に先ほどのあの瞬間に見えてよかったです。
雲の切れ間は大歓迎です
案の定、しんどい硫黄岳へのザレ場を登り、先ほどよりいくか晴れた硫黄岳山頂でクリームパン休憩をしていると、なんと雲の切れ目で爆裂火口が!
今回は無理だとあきらめかけていたので、全貌ではないですが見れて本当にうれしかったです。
その後も赤岳や横岳を眺めながら帰路につき、オーレン小屋で荷物を整理して下山しました。
へとへとの体に追い打ちをかける大量のアブが待ち構えているとは知らずに、、、。
大量のアブに注意
熱によって来るのか、特定の色によって来るのか、とりあえず車内にまで入り込み、追い回してくるアブ達。
何がよくてそんな付きまとうんだよ、止めとくれよ、こっちはもうお疲れだよ、、、。
そんな声むなしく集ってきます。
蚊なら血を吸うために来ますが、刺すために来るアブってナニ。
どうにか追い払い、駐車場を後にして温泉に入り、濃厚な2日間の登山は終わりました。
ちなみに、山小屋にいる間も登山中も絶えず「下界は35℃だって」と涼しい高山との差にげっそりしていました。
その下界に今から帰るんだよ、、、。
現実に戻るときはいつもつらいです。夏山登山&避暑は本当に最高ですね。
できれば毎年訪れたいけど、毎年どこかの2000m越えの山に泊まりで登りたいけど、、、それが叶えられるように健康でいようと思います。
では、長い八ヶ岳編もここで終了です。
ありがとうございました。
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